なんちゃって大正浪漫。そうとは知らない双子兄妹の恋のお話。
越前 燈 えちぜん ともる
名門・越前家の嫡男。大学予科の学生で、帝國大学を目指している。
気難しいが社交性はあり、学問は勿論、洋琴の演奏も得意とする。顔立ちもよく見合い話も枚挙に遑がないが、何故か全て断っている。寂しげな表情を浮かべながら……。
ところがある日、街で心の隙間を埋めてくれる少女・螢子に出会い……?
門屋 螢子 かどや けいこ
下町の女学生。少し行き遅れた夫婦の一人娘で、大切に育てられている。
風琴を特技としているが、いつかは大きな洋琴を弾くのが夢。心優しく才色兼備なのだが、なかなか見合い話が来ない。それを本人は気にしていて……。
実は越前家から幼くして養子に取られた燈の双子の妹・越前 螢(えちぜん ほたる)であった。
燈・螢子のアイコンはこちらのサイト様で作成しました。
日照雨 環 そばえ たまき
異人の父をもつ、弱冠二十歳ながら政府機関に所属する男性。
燈の従兄にあたる。燈の父親の姉の息子。
物事の好き嫌いが激しく、奔放で素っ気ない人物だが、幼い頃からよく知る燈にだけは優しく、街で会うと気遣いの言葉をかけるほど。
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